
このドラマはこんな方におすすめ
- 宗教やカルト、ネットリンチなど現代社会の闇をテーマにした作品が好きな方
- 怪物よりも、人間の心理や群衆の暴走の方が怖いと感じる社会派スリラーを見たい方
- 宗教の仕組みや信者の心理に興味があり、信仰と暴力の関係をフィクションで考えてみたい方
- ダークで救いの少ない世界観でも、哲学的な問いやメッセージ性が強い作品を好む方
- 1シーズン6話前後のコンパクトなドラマを、テンポよく一気見したい方

突如出現する「地獄の使者」によって人々が理不尽に裁かれる世界。
その極端な状況設定を通して描かれるのは、宗教と暴走する大衆心理だ。
暴力的な描写を含みつつも、本作が突きつけるのは
「なぜ人は不幸の原因を他者の罪に求めてしまうのか」という根源的な問い。
全6話というコンパクトな構成ながら、重厚なテーマ性で高い話題性を獲得した
韓国発Netflixオリジナルドラマである。
✔️この記事の内容
- 『地獄が呼んでいる』の作品・原作情報
- ドラマのあらすじ・見どころ・レビュー【ネタバレなし】
- キャスト紹介
- 関連作品の紹介(キャスト出演作)
- 配信情報のご案内
▶️「とりあえず雰囲気だけ知りたい人は、このQ&AだけでもOK」
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『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|作品情報

- 作品名:地獄が呼んでいる(지옥/Hellbound)
- ジャンル:ダークファンタジー・スリラー・ホラー
- 放送日:2021年11月19日(シーズン1配信開始)
- 話数:全6話(1話約50分)
- 放送局:Netflix
- 制作:Climax Studio、Lezhin Studio ほか
- 演出:ヨン・サンホ『新感染 ファイナル・エクスプレス』『新感染半島 ファイナル・ステージ』
- 脚本:ヨン・サンホ、チェ・ギュソク(『地獄が呼んでいる』ウェブトゥーン)
- 出演:
‐ユ・アイン(チョン・ジンス役)『密会』『六龍が飛ぶ』
‐キム・ヒョンジュ(ミン・ヘジン役)『ガラスの靴』『ソンサン-弔いの丘ー』
‐ヤン・イクチュン(チン・ギョンフン役)『息もできない(映画)』『あゝ、荒野(映画)』
‐パク・ジョンミン(ペ・ヨンジェ役)『それだけが、僕の世界』『スタートアップ!』
‐ウォン・ジナ(ソン・ソヒョン役)『ただ愛する仲』『僕を溶かしてくれ』
‐キム・シンロク(パク・ジョンジャ役)『怪物』『財閥家の末息子』
ほか
- 原作:ヨン・サンホ/チェ・ギュソク作・同名ウェブトゥーン「地獄」
- 配信:Netflixで独占配信中
『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|原作について

原作はドラマと同じ世界観を共有しながら、より“地に足のついた”犯罪劇・社会劇として描かれているのが大きな特徴。
超常現象のインパクトよりも、人間の行動や心理、その積み重ねが静かに効いてくる作りになっている。
- 原作タイトル:Hellbound(지옥)/The Hellbound
- 著者:ヨン・サンホ(原作・脚本)/チェ・ギュソク(作画)
- 連載:NAVER Webtoon/LINEマンガ(英語版はWEBTOON)
- 話数:全57話
- 巻数:全2巻(単行本版)
- 連載期間:2019年8月23日~2020年8月16日
- 漫画版:スリラー/ホラー/サスペンス色がより濃く、刑事ジンの視点から「妻の殺人犯の出所」と“告知”事件が並行して描かれるなど、犯罪捜査ドラマとしての比重が高い構成。
ドラマ版が群衆心理や社会の暴走に焦点を当てているのに対し、原作では個々人が抱える「罪」や葛藤と向き合う心理描写がより細かい。
モノクロ調の硬質な画と緊張感のあるコマ運びが、不気味さと社会不安を濃密に焼き付けてくる。 - 日本展開:『The Hellbound』のタイトルでダークホース・コミックスから英語版が刊行され、LINEマンガなどで日本語/英語のデジタル配信も行われている。
さらに原作をベースにした続編ウェブトゥーン『Hellbound 2: The Resurrected』も連載され、ドラマシーズン2へとつながる物語が展開中。
ドラマ版が「社会が壊れていく瞬間」を広く描くとしたら、
原作は「壊れていく個人の内側」をじっと見つめ続ける感覚に近い。
同じ題材でも、受け取る後味がかなり違うのが面白いところ。
『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|あらすじ【ネタバレなし】

ソウルのカフェ。
若い男は、スマホの時計を凝視しながら震えている。
刻一刻と近づく日付。
店内のテレビや人々のスマホには、新興宗教「新真理会」の議長チョン・ジンスが語る、不気味な“預言”動画が流れていた。
「天使が現れ、死ぬ日時を告げ、その時になると地獄の使者が姿を現す」──
荒唐無稽だと笑い飛ばす者。
真剣に議論する者。
混沌とした空気の中、時計はついに“その時刻”を指す。
次の瞬間、窓ガラスを突き破って現れる黒い怪物が3体。
男は執拗にリンチされ、白い光に包まれ、焼き尽くされて消える。
その一部始終は通行人のスマホによって克明に撮影され、拡散され、
韓国社会は一気に大パニックへと陥っていく。
妻を殺された過去を持つ刑事チン・ギョンフンは、この超常的事件の捜査を命じられる。
カルト的熱狂を帯びる新真理会、そして過激派集団「矢じり」。
彼らと向き合ううちに、
「罪」「正義」「天罰」をめぐる巨大な渦へと、否応なく巻き込まれていく。
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『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|キャスト紹介

とりあえずこの3人だけ押さえればOK!
- チョン・ジンス:新真理会を作った「神の代弁者」ポジション。物語の思想面の中心人物。
- ミン・ヘジン:宣告された人たちを守る弁護士。新真理会に正面から噛みつく“人間側の軸”。
- パク・ジョンジャ:公開実演の対象になったシングルマザー。世界中がこの現象を信じるきっかけになる人物。
| キャラ名 | キャラ紹介 | 関係性・立場 |
|---|---|---|
| チョン・ジンス (演:ユ・アイン) | 地獄行き現象を「神の罰」と説く新真理会のカリスマ議長。 自らも宣告を受けた過去を隠し、 恐怖で社会を支配しようとする。 | 新真理会の創設者・教祖的指導者 |
| ミン・ヘジン (演:キム・ヒョンジュ) | 宣告者を守り、 新真理会の暴走に法で立ち向かう弁護士。 後に対抗組織ソドの中心人物となる。 | 弁護士/反新真理会組織「ソド」の中心メンバー |
| ペ・ヨンジェ (演:パク・ジョンミン) | 新真理会を取材するTVプロデューサー。 やがて自分の家族が宣告の当事者となり、 報道か家族かの選択を迫られる。 | 地上波テレビ局NTBCの番組プロデューサー |
| ソン・ソヒョン (演:ウォン・ジナ) | ヨンジェの妻で、新生児の母。 赤ん坊への宣告を前に、 命を守るため必死にもがく。 | ペ・ヨンジェの妻/宣告を受けた赤ん坊の母親 |
| チン・ギョンフン (演:ヤン・イクチュン) | 地獄行き事件を追う刑事。 妻殺しの犯人への憎しみと、 新真理会への疑念の間で揺れる。 | 警察の刑事/地獄行き事件の捜査担当 |
| パク・ジョンジャ (演:キム・シンロク) | 公開実演の対象に選ばれたシングルマザー。 彼女の宣告と処刑が、 新真理会の影響力を一気に拡大させる。 | シングルマザー/初の公開実演の宣告者 |
👉詳しい人物相関図はこちら。(モヤシネマ様「地獄が呼んでいる」相関図・キャスト・キャラクター解説より引用)
『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|見どころ

~信仰と監視社会が交錯する“二つの地獄”~
理由は示されない。
救いも与えられない。
裁くのは、怪物か──それとも人間か。
この作品のいちばんの見どころは、「地獄の使者」による超常的リンチと、新興宗教「新真理会」が作り出す監視社会という、二重構造の“地獄”が同時に描かれている点にある。
湯気をまとった怪物が宣告通りに人を焼き尽くすショッキングな映像と並行して、「死亡宣告を受けた者は罪人だ」という教義が社会に浸透し、SNSリンチや暴徒化が加速していく。その流れが、フィクションとは思えないほど現実的で背筋が寒くなる。
ユ・アインをはじめとする実力派キャストの存在が、この不穏な世界観に確かな説得力を与えている。
『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|Q&A

Q1:どんな人に刺さる?
A:社会派ホラーが好きな人向け。
宗教・カルト・ネットリンチといった現代社会の闇を真正面から扱うタイプ。
怪物よりも人間心理や群衆の暴走を描く作品が好みなら、かなり相性がいい。
Q2:正直、どれくらい怖い?
A:見た目の怖さは強め、精神的にもくる。
第1話からショッキングな描写があり、ビジュアル的な恐怖ははっきりある。
ただスプラッタ一辺倒ではなく、不安や不条理さでじわじわ来るタイプ。
Q3:普通の怪物モノと何が違う?
A:テーマの中心は怪物じゃなく人間。
「神の裁き」と信じ込む宗教と、それに流される大衆の姿が軸になっている。
SNSリンチや集団ヒステリーなど、監視社会への風刺が物語の核。
Q4:6話って短くない?
A:短いけど密度は高い。
もっと見たかったという声はあるものの、一気見しやすい構成。
シーズン2への導入として見ると、かなり濃い内容になっている。
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『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|感想【ネタバレなし】

神の裁きか、ただの理不尽か
開始数分で突きつけられる。
「これは、想像していたドラマじゃない」と。
黒煙をまとった“ゴリラ3体”が、
理由も告げられぬまま人を袋叩きにし、焼き尽くす。
ホラーに慣れている側ですら、
思わず笑うしかないほどの容赦のなさ。
だが本当に恐ろしいのは、怪物ではない。
「これは神の裁きだ」と言い切る宗教団体。
その言葉を、疑いなく信じてしまう人間たち。
画面を追ううちに、
自分の中の価値観が、
静かに、確実に揺さぶられていく。
“新真理会”と矢じりが映す、現代の地獄
最も背筋が冷えたのは、
地獄行きの「告知」そのものではない。
それを“神の意思”として利用する側と、
一瞬で飛びつく大衆の姿だった。
カリスマ教祖が
「告知を受けた者は罪人だ」と断言した瞬間、
ネット配信とSNSを通じて、
「晒し」と「制裁」が一気に加速する。
過激派集団「矢じり」が、
正義を語りながら一般人を暴力でねじ伏せていく構図。
それは、コロナ禍の自粛警察や、
炎上文化の記憶と重なり合う。
画面の向こうの出来事なのに、
気づけば自分も、その群衆の一部になってしまいそうな恐怖がある。
人間ドラマの痛さと、救いのなさの心地よさ
心に残るのは、
「神の裁き」に乗れない側の人々の物語だ。
妻を殺された刑事が問い続ける、
「神は人間の自律を信じないのか」という疑問。
告知を受けた依頼人を守ろうと、
必死に抗う弁護士の姿。
どれも派手ではない。
だが、痛いほどに人間臭い。
一方、新真理会の幹部たちは、
神を信じている顔をしながら、
自分たちの組織の正しさだけは手放さない。
その矛盾と揺らぎを演じる俳優陣のリアルさが、
最終話まで、画面から目を離させない。
総評:怪物よりも、人間が一番怖い
見た目だけなら、
CG怪物が暴れるダークファンタジー。
だが本作がえぐり出すのは、
「意味のわからない不幸」を前にしたとき、
人はどこまで“神”や“陰謀”に答えを求めてしまうのか、という問いだ。
宗教が日常から少し距離を置かれている
日本で育った身でも、
説明できない出来事をすべて“神の意志”にしてしまう危うさは、他人事ではない。
占いやスピリチュアルが過熱する今とも、
地続きに見える。
救いは薄く、胸は重くなる。
それでもなお、
「このテーマを、ここまで突き詰める作品が存在してくれてよかった」
そう思わせる力がある。
『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|視聴率・受賞歴

配信が始まると同時に世界的な注目を集め、Netflixの非英語TVシリーズ部門で週次ランキング1位を記録。
視聴時間は43.48百万時間、35か国で1位、71か国でトップ10入りという圧倒的な数字を叩き出した。
批評面での評価も高く、Rotten Tomatoesでは批評家スコア97%。
2021年のホラーシリーズ部門ゴールデン・トマト・アワードでは1位を獲得している。
各国のレビューでは、「信仰と人間の弱さを描く知的ホラー」として数多く取り上げられた。
『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|配信情報のご案内

動画配信サービス
Netflixで独占配信中。(2026年1月時点)
※その他の主要な配信サービス(U-NEXT、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+、Rakuten Viki、WOWOWなど)では配信されていません。
注意
本ページの情報は2026年2月時点のものです。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください。
各配信サービスの料金プランと特徴はこちら👇
DVD情報
| サービス名 | 取り扱い状況 |
| 【TSUTAYA DISCAS】DVDレンタル | ✕ |
| ゲオ宅配レンタル | ✕ |
(2026年2月時点)
| サービス | 月額料金(税込) | 無料期間 | 単品レンタル料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 【TSUTAYA DISCAS】DVDレンタル | 定額レンタル4:1,100円 /定額レンタル8 ダブル:2,200円 | 定額レンタル4:14日間 /定額レンタル8 ダブル:30日間 | 旧作:99円 準新作:242円 新作:330円 ※各+送料130円~ | 定額は返却期限なし、自動移行、ポスト返却 |
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DVDの購入
国内公式版は未発売。海外並行輸入版を中心に販売中。(⇒日本語字幕版の購入はこちら。)
『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|関連作品の紹介

ユ・アイン出演作品
‐『密会』
名門音楽財団で働くエリート敏腕プロデューサーと、天才的な才能を持つ20歳の青年ピアニスト。
クラシック音楽を介して出会った二人が、決して許されない恋へと静かに、しかし深く沈んでいくラブサスペンスだ。
ユ・アインは『地獄が呼んでいる』とは別人級の繊細さと情熱で、才能ゆえに孤立した若者の危うさと色気を一気に解き放つ。
▶こんな人におすすめ:濃厚な大人の恋愛と、クラシック音楽ドラマを腰を据えて味わいたい人。
‐『六龍が飛ぶ』
高麗末期。のちに朝鮮王朝を築くことになるイ・ソンゲの息子、若きイ・バンウォンが腐敗した政権と対峙し、新しい国づくりを志す群像歴史劇。
ユ・アイン演じるイ・バンウォンは、『地獄が呼んでいる』のチョン・ジンスとはまったく異なるカリスマ性で、理想と野心の間でもがく青年像をダイナミックに体現する。
▶こんな人におすすめ:骨太な歴史ドラマと、熱量の高い群像劇をじっくり楽しみたい人。
キム・ヒョンジュ出演作品
‐『ガラスの靴』
幼い頃の事故と陰謀によって引き裂かれた姉妹が、別々の環境で育ち、15年後に互いの正体を知らぬまま同じ男性に惹かれてしまう王道メロドラマ。
姉妹の一人を演じるキム・ヒョンジュは、『地獄が呼んでいる』の硬派な弁護士像とは対照的に、傷つきながらも健気に生きるヒロインの成長を丁寧に描き出す。
▶こんな人におすすめ:ドロドロ要素がありつつ、家族愛や再会の物語に弱い人。
‐『ソンサン-弔いの丘-』
大学の非常勤講師ユン・ソハが、忘れていた叔父の死と山「先山」の相続をきっかけに、異母弟を名乗る男の出現や連続殺人事件へと巻き込まれていくミステリースリラー。
キム・ヒョンジュは『地獄が呼んでいる』同様、理不尽な暴力とカルト的空気の中で踏みとどまる女性を好演。
ヨン・サンホ作品らしい宗教・民間信仰モチーフとの相性の良さを、ここでも存分に発揮している。
▶こんな人におすすめ:カルトや田舎の因習が絡む、じわじわ効くサスペンスが好きな人。
DVDレンタルで作品を視聴するならこちら👇
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『地獄が呼んでいる シーズン1』レビュー|まとめ

理不尽な「地獄行き宣告」と、それを“神の裁き”として利用する宗教と大衆の暴走。
本作は、モンスターよりも人間の怖さを浮き彫りにする
社会派ダークファンタジーだ。
過激なバイオレンス描写や救いの少ない展開で好みは分かれる。
だが、信仰・正義・ネットリンチといった現代的テーマを
エンタメとして一気に見せ切る力がある。
6話という短さも相まって、
“考えさせられるスリラー”を求める視聴者に強く刺さる一本だ。

記事のおさらい
- 『地獄が呼んでいる』の作品・原作情報
- ドラマのあらすじ・見どころ・レビュー【ネタバレなし】
- キャスト紹介
- 関連作品の紹介(キャスト出演作)
- 配信情報のご案内
『地獄が呼んでいる』を今すぐ視聴するならこちら👇
▶︎ [Netflixで配信中]
